プレスターズ用語集


アガルタ・シャンバラ

アガルタは、地球(世界)の中心にある(またはそこから行き来できる)という、理想世界またはその都市の名称。諸説あるが太陽に準じる光源と過酷な自然環境、それと共存する高度な科学文明と精神社会、超能力を含む超人的な特異能力を持つきわめて長寿な人類や動植物が描かれることが多い[誰によって?]。

天動説・地動説と並ぶ学説であった地球空洞説で強く支持され、また神智学や神秘主義の世界ではよく知られたテーマとなっている。実際に東西の多くの科学者や権力者、探検家がアガルタを捜し求めた。自然(地球)崇拝や密教のなど理想郷を示すシャンバラ Shamballa(シャングリラとも)は、アガルタへの入り口(またはその首都の一部)であるという[誰によって?]。

大航海時代以降から20世紀末の科学の発展により(大衆オカルティズムの埒外では)根拠とされた地球空洞説とともに急速に支持を失った。対照的に永いあいだに語られた世界観は、古典的SF設定としての地位を獲得した。

プレスターズのオープニング・テーマ『プレスターズがやってきたヤアヤアヤ◯◯◯』の中で、プレスター・ジョンの国との関係が示唆されている。

 

アセンション

主に宗教・スピリチュアルの概念。天国へ行くこと、キリストの昇天、惑星地球の次元上昇などを意味する。東日本大震災の直後に結成されたプレスターズにとって、マヤ暦終焉の年とされた2012年の終わりまでにプレスター・ジョンのメッセージを人類に伝えることは急務だった。完成した1stアヴェスター『ヘレニズムジカ』(実際に発売されたのは2013年)のラストに収録された『夜霧のアセンション』はアセンションをテーマにした曲で、シンポジウムのクライマックスを飾る演目として定着している。

 

アトランティス

古代ギリシア哲学者プラトンが著書『ティマイオス及び『クリティアスの中で記述した、大陸と呼べるほどの大きさを持ったと、そこに繁栄した王国のことである。強大な軍事力を背景に世界の覇権を握ろうとしたものの、ゼウスの怒りに触れて海中に沈められたとされている。プレスターズは初期の楽曲『アトランティスのダイヤモンド』の中で「アトランティスのダイヤモンド」と呼ばれる謎の発光する物について歌っているが、その正体は不明。アトランティスに伝わる幻の金属=オリハルコンとする説や、コンパクトディスク説がある。後者の説は1stアヴェスター『ヘレニズムジカ』の原盤をオーパーツとするもので、歌詞の一節「七色の音、光る回る聴こえる」や「いにしえの歌、記録した」が音楽CDを連想させ、また「MADE IN CHINAとあるだろう」の一節が『ヘレニズムジカ』が中国製であることがその裏付けであると主張されている。

 

アヴェスター

音楽アルバムの意味。もともとはゾロアスター教の聖典のことである。プレスター国では古来より光る円盤に楽典を記録していたが、現在ではそのほとんどが失われてしまったとされる。

 

ウパニシャッド

サンスクリットで書かれたヴェーダの関連書物。一般には奥義書と訳される。約200以上ある書物の総称である。各ウパニシャッドは仏教以前から存在したものから、16世紀に作られたものまであり、成立時期もまちまちであるウパニシャッドの中心は、ブラフマン(宇宙我)とアートマン(個人我)の本質的一致(梵我一如)の思想である。ただし、宇宙我は個人我の総和ではなく、自ら常恒不変に厳存しつつ、しかも無数の個人我として現れるものと考えられたとされる

プレスターズ初期の楽曲『ウパニシャッド』は冒頭でヴェーダの名前を連呼した後に「オオオオオーム」と唱える。これはヴェーダの読誦の最初と最後に、また神聖な儀式を始めるにあたって唱えられる聖音「オーム」を意味していると考えられる。

 

オーパーツ

英語の「out-of-place artifacts」を略して「OOPARTS」とした語で、「場違いな工芸品」という意味。米国動物学者超常現象研究家のアイヴァン・サンダーソンの造語。考古学上その成立や製造法などが不明とされたり、当時の文明の加工技術や知見では製造が困難あるいは不可能と考えられたりする、主に出土品を指す用語である。有名なオーパーツを挙げると、マヤの水晶ドクロやアカンバロの恐竜土偶、コロンビアの黄金スペースシャトル、ピリー・レイスの古地図、バグダッドの電池、などがある。1stアヴェスター『ヘレニズムジカ』収録のインストゥルメンタル曲『OP:2』はオーパーツと発音する。プレスターズの楽曲の多くは、古代の光る円盤に記されていて、その起源は1万2千年前に遡るとされる。そのため、プレスターズの音楽自体がオーパーツに認定されてもおかしくはないとの声もある。

 

三位一体

キリスト教において「父」と「子(キリスト)」と「聖霊(聖神)」が「一体(唯一の神)」であるとする教え。この語は、キリスト教神学を離れて、三者が心を合わせることや、3つのものを一つに併せることを指して用いられる場合もある。プレスター神学では、ロンギヌス、ノンジー、ブルースの三人編成の際にこの語が用いられる。

 

ザラスシュトラ

ゾロアスター教の開祖。一神教を最初に提唱したとされるが、正確には「数多くの神々の中から、崇拝に値する神をアフラ・マズダーだけとした」人物である。その教えは、ユダヤ教キリスト教に影響を及ぼした。ニーチェの著作『ツァラトゥストラはかく語りき』の影響から「ツァラトゥストラ」として有名だが、これはペルシア語での呼称をドイツ語読みしたものである。

プレスターズは『宇宙のマスター』の冒頭部分でザラスシュトラを登場させ「神は死んだ」と告白させている。これはニーチェの影響によるものである。また、『宇宙のマスター』のモチーフとされる映画2001年宇宙の旅』には、リヒャルト・シュトラウスの交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』の導入部がメイン・タイトルとして使用されている。

 

サン・ジェルマン

『サン・ジェルマン』は非アヴェスター群の楽曲のひとつ。時空を超えて存在していたと言われる怪人=サン・ジェルマン伯爵を題材とした作品。

サン・ジェルマンは18世紀ヨーロッパを中心に活動したと伝えられる「ヨーロッパ史上最大の謎の人物」である。彼は、沢山の宝石を散りばめた豪華な衣装に身を包み、普段は丸薬とパンと麦しか口にせず、10カ国以上の言語を話し、巧みな音楽家で優れた画才も持ち合せていたと言われる。更に化学と錬金術にも精通しており、ダイヤモンドの傷を消したとも。また、大変な長寿を齎す秘薬を持ち、その結果、2000年とも4000年とも言われる驚異的な生命を有していたとされる。

哲学者ヴォルテール、作曲家のジャン=フィリップ・ラモー、ジャコモ・カサノヴァなど、多くの著名人が彼の「不老不死」について証言している。

サンジェルマンはフランスからドイツ、ロシアからインドまで転々とし、公式には鬱病とリューマチに苦しんだのち1784年2月にドイツはシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州のエッケルンフェルデにて亡くなったとされている。しかし、その後も伯爵の目撃談は後を断たなかった。サンジェルマン研究家によると、サンジェルマン伯爵は1984年から日本に滞在しているという。

サンジェルマン(Saint-Germain)の名前自体は、聖ゲルマヌスという聖人の名に由来する。フランスをはじめベルギー、スイス、ケベック州などフランス語圏には聖ジェルマンの名を採ったサンジェルマンという地名が非常に多い。(例:サンジェルマン大通り - パリ左岸にある目抜き通り)

日本においては、東京都渋谷区に登記上の本店を置く株式会社サンジェルマン(製パン・ベーカリーショップを運営する)が有名である。そのためプレスターズの『サンジェルマン』の歌詞の一部に「パン屋の回し者」とする箇所がある。

 

シリウス

大アヴェスター『ヘレニズムジカ』収録の『夜霧のアセンション』の一節で「シリウス経由でラララ」と歌われたがゆえ、Twitterなどで「新宿経由でラララ」などと移動中のつぶやきに置き換えられ発信するビリーバーが続出した。

シリウス (Sirius) は、おおいぬ座α星のことで、太陽を除けば地球上から見える最も明るい恒星。オリオン座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオンともに、冬の大三角を形成。冬のダイヤモンドを形成する恒星の1つ。

ギリシャ語で「焼き焦がすもの」「光り輝くもの」を意味する「セイリオス(Σείριος, Seirios)」に由来。和名は犬星や青星(あおぼし)、英語では別名Dog Star、中国語では天狼(星) (Tiānláng (xing)) と呼ばれる。

古代エジプトでは、ナイル川の氾濫時期を知らせてくれる星として、非常に重要な働きをしていた。シリウス星の出てくる方向に建てられた女神イシスの神殿では、ヘリアカルライジング(ヘリアカル(heliacal)は「太陽の」「太陽に近い」「太陽と同じ頃に出る(沈む)」という意味)の朝は、太陽(太陽神ラー)とシリウス星(女神ソプデト=イシス)の光が地平線上で交じり合いながら神殿内に差し込んだと言われている。

 

シンポジウム(シンフォジウム)

シンポジウムは「συμπίνειν sympinein, "to drink together" いっしょに酒を飲む」という意味からきていることから、古代ギリシャ饗宴Συμπόσιον symposion)に由来するとされる。プレスターズはライブ・コンサートのことをシンポジウムと呼んでいる。近年、シンフォニー(交響曲)と掛け合わせた「シンフォジウム」の呼称も広まりつつある。

 

聖霊

キリスト教において、三位一体の神の位格の一つ。目に見えない存在をプレスターズは聖霊と呼んでいる。シンポジウムはつねに聖霊で満たされているが、彼らは実体がないので、会場のキャパがどんなに狭くても問題はないと説明されている。

 

世界市民

全世界の人々を自分の同胞ととらえる思想=コスモポリタニズム(世界市民主義世界主義)に賛同する人々をコスモポリタン(訳語は地球市民)と呼ぶ。古代ギリシャのディオゲネスが初めて唱えた。プレスターズのシンポジウムに集まった人々(ビリーバー)をそう呼ぶことがある。

 

ソーマ

ヴェーダなどのインド神話に登場する神々飲料。なんらかの植物液汁と考えられるが、植物学上の同定は困難である 。高揚感や幻覚作用を伴うが酒ではない。プレスターズ界隈では普通に酒のことをそう呼ぶ。

 

トルコライス

長崎県、主に長崎市を中心とした当地グルメ。一皿に多種のおかずが盛りつけられた洋風料理大阪市神戸市にもトルコライスが存在するが内容は各所で異なる(なお、九州では長崎県以外ではほとんど見られない)。最も一般的なのはピラフドライカレー風も有)、ナポリタンスパゲティドミグラスソースのかかった豚カツという組み合わせである。「トルコ」の名を冠してはいるが、トルコに同名、同種、あるいは類似した料理は無い。イスラム圏では豚を食べることはタブー。プレスターズは『トルコライス』という曲の中で、「何故に回教徒に許されざるポーク」という語りを挿入している。何故にプレスターズはトルコライスをモチーフにした曲を作ったのか?について、トルコライスの起源説(サフラン(ピラフ)がインドを、スパゲッティがイタリアを指し、そこに豚カツが加わって架け橋になるという解釈から両地域の中間に位置するトルコの名称を冠したというもの)が関係しているとされる。オルタナティブかつヘレニズムな日本発祥のトルコライスをプレスターズの音楽性に重ね合わせたと考えられる。

 

ドルメン

支石墓(しせきぼ)のこと。新石器時代から初期金属器時代にかけて、世界各地で見られる巨石墓の一種。基礎となる支石を数個、埋葬地を囲うように並べ、その上に巨大な天井石を載せる形態をとる。『宇宙のマスター』の歌詞の一部に登場。

 

パリスの審判

ギリシア神話の一挿話で、トロイア戦争の発端とされる事件である。イリオス(トロイア)王プリアモスの息子パリス(アレクサンドロス)が、神々の女王ヘーラー・知恵の女神アテーナー・愛と美の女神アプロディーテーという天界での抜群の三美神のうちで誰が最も美しいかを判定させられた。

トロイアがかつてトルコに存在したことから、ロンギヌスキーはプレスターズの楽曲『トルコライス』で、この物語を取り上げ、もし盲目だったホメロスがトルコライスを見たら、三者が争うことはなかっただろうと述べた。

 

プレスター・ジョン

プレスターズ、及びプレスターズ最古の楽典『プレスター・ジョンの伝説』の由来となる人物の名前。アジア、あるいはアフリカに存在すると考えられていた伝説上のキリスト教国の国王。1165年頃、ビザンツ皇帝マヌエル1世コムネノスの元にプレスター・ジョンを差出人とする書簡が届けられる。そこには、62の国を従えた「3つのインドの王」プレスター・ジョンと彼の王国の栄華、不老泉などの王国の自然、インドに住む様々な怪物が記されていた。同様の手紙は神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世、教皇アレクサンデル3世、フランス王ルイ7世、ポルトガル王アフォンソ1世の元にも届けられ、吟遊詩人、放浪の楽士を介してプレスター・ジョン伝説はヨーロッパに広まった。

イスラーム教徒との戦争が膠着する状況を反映して、まだ見ぬプレスター・ジョンへの期待はヨーロッパ諸国、十字軍内に広がっていく。アレクサンデル3世はイスラーム勢力に対抗するため、1177年9月27日付けのインドのプレスター・ジョンに宛てた書簡を記し、医師のフィリップをプレスター・ジョンへの使者として送り出した。その後フィリップは消息を絶ち、彼が携えていた書簡の行方もまた判明していない。

13世紀のヨーロッパでは、プレスター・ジョンの国をモンゴルの支配下に入ったキリスト教徒の国とする傾向が主流になる。元を訪れたマルコ・ポーロは、モンゴル帝国に征服されたケレイト国の指導者オンカンがプレスター・ジョンだとしている。

15世紀から16世紀にかけては、アフリカのキリスト教国であるエチオピア帝国がプレスター・ジョンの国と見なされるようになる。

「プレスター探しの旅」は大航海時代の原動力となったが、新大陸発見をきっかけに、富を集中させることに成功した西欧社会から、プレスター・ジョンへの関心は次第に失われていった。

これまで、プレスター・ジョンの国の有力候補とされてきた国々は、いずれもキリスト教が古くから信仰されていたという背景があったが、(インドにはトマス派、モンゴルにはネストリウス派、エチオピアにはコプト派・エチオピア正教会)

17世紀前半からチベットを訪れたイエズス会の宣教師はキリスト教とチベット仏教の間に多くの共通点を見出し、ダライ・ラマをプレスター・ジョンに例えた

もはやキリスト教徒である必要がなくなったプレスター・ジョンの行方は将来、日本に至ると予測される。

現在、プレスターズこそプレスター・ジョンのメッセンジャーだと信じるビリーバーも少なからず存在している。

 

ヘレニズムジカ

1stアヴェスターのタイトル。ヘレニズム文化とムジカ(音楽)を組み合わせた造語。ヘレニズムとは《ギリシャ風の意》で、①古代ギリシャの文化・思想。人間中心的な合理的精神を基盤とし、ヘブライズムとともに西洋文明の二大源流となった。②東方文化との融合から超民族的普遍的性格をもつようになったギリシャ文化。アレクサンドロス大王の東征からプトレマイオス朝の滅亡までの約300年間の時代をさし、地理的にはギリシャ・マケドニアを中心にアレクサンドロスの東征地域に形成された。

プレスターズの音楽性を初めて「古代宇宙音楽」と紹介したペンギンハウスのジミー矢島氏によると「演奏はちょっと中近東から南ヨーロッパあたりのスタイルに近い」と証言している。それがギリシャを指し示すものかどうかは不明だが、ギリシャに隣接するトルコに由来する『トルコライス』やアレクサンドロス大王のインド遠征にちなむ『スカンダ』など、ヘレニズム的な主題を扱う楽曲が多いのは事実のようである。

 

ヤーヤーヤー

『プレスターズがやってくるヤーヤーヤ×××』で歌われる謎の言葉。1964年ビートルズ初の主演映画ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』(A Hard Day's Night)のオマージュと一般的には考えられる。最後のヤの後に続く言葉が隠されていることから、ヘブライ語の4つの子音文字で構成される神聖四文字(テトラグラマトンYHWH(ヤハウェ)が推測される。ヤハウェ旧約聖書における古代イスラエル唯一神である。その名をみだりに唱え、口にあげることはタブーとされた。近年の研究では、プレスターズにおける使徒の1人ヤーゴンの出現を予言したものであるという説が浮上している。なお、『プレスターズがやってくるヤーヤーヤ×××』はシンポジウムで必ず1曲目に演奏されるが、『ヘレニズムジカ』の地上盤ボーナストラックとして収録されたバージョンとは別バージョンである。

 

レティクル特急

『夜霧のアセンション』に登場する銀河鉄道の名前。アメリカで最初のUFO誘拐報道として有名なヒル夫妻誘拐事件をきっかけとしてUFOマニアの間で有名になった星座=レティクル座に関係する。日本では鹿児島県以南でなければ見えない。レティクルとはそもそも望遠鏡を覗いた時、レンズに描かれた照準の十字線の事である。望遠鏡発明後の命名であり、ギリシャ神話などとは無関係。

ベティ・ヒルとバーニー・ヒルの夫妻は、1961年9月19日から9月20日まで地球外生命体に誘拐されていたと主張したが、宇宙人から直接「我々はレティクル座からやって来た」とは言われていない。あくまでも、星図を見せられたことを催眠治療中に思い出し、それを手書きしたものを、高校教師マージョリー・フィッシュが自作の立体星図の中で近い並びを見つけて「レティクル座ゼータ1、ゼータ2ではないだろうか?」と考えただけである。その説がマスコミ報道を通じて一般に広がったため、レティクル座から宇宙人が来ていると考えられた。

 

レムリア

イギリスの動物学者フィリップ・スクレーター(1829年 - 1913年)が1874年に提唱した、インド洋に存在したとされる仮想の大陸説。アフリカのマダガスカル島にはキツネザルが生息しており、この仲間は世界中でここからしか知られていない。しかし化石種がインドから発見されており、また近縁の原猿類はこの島を挟んでアフリカ中部と東南アジアのマレー半島・インドネシアにのみ生息する。このようにインド洋を隔てた両地域には近縁な生物が見られる(隔離分布)。

これを説明するために、スクレーターは5000万年以上前のインド洋にインドの南部、マダガスカル島、マレー半島があわさった大陸が存在したのではないかと考え、キツネザル(レムール、Lemur)にちなみ「レムリア大陸」と名付けた。

しかし、インド洋を含め、大洋によって隔てられた地域間の生物相の類似については、1912年の気象学者アルフレート・ヴェーゲナーの大陸移動説によっても説明がなされた。当初はレムリア大陸説をはじめとする陸橋説が優勢だったが、1950年代より大陸移動説が優勢となった。1968年にプレートテクトニクス理論の完成により大陸移動説の裏付けが確実なものとなり、レムリア大陸説は否定された。

また、レムリア大陸説は神智学協会創設者の1人、ブラヴァツキー夫人によって1888年に刊行された著書『シークレット・ドクトリン』において登場した。レムリアは大陸であり、大陸が存在した位置はインド洋ではなく太平洋にあると発表し、神秘学者達の間では高い支持を得た。それは最大時には太平洋をまたがって赤道を半周する、現在のユーラシア大陸と同位の面積があったが、およそ7万5千年という長い年月にわたる地殻変動により大半が減少し、最後には日本の東方にオーストラリア程度の大陸が2つ残り、やがて完全に沈没したと説かれた。ジェームズ・チャーチワードはムー大陸の起源をレムリア大陸であるとした。どちらの大陸も同一の霊的背景にある事は、多くのアカシック・リーディングに依る書物で説かれ、文明の終期にはラ・ムーが指導者に当たっていた事が説かれている。

こうした非科学的なレムリア伝承は、日本のコミック『はるかなるレムリアより』(高階良子)や、X JAPANのToshiなどにも影響を与えた。

プレスターズにおいては、大アヴェスター『ヘレニズムジカ』の『アトランティスのダイヤモンド』の一節に「はるかレムリアの星屑のメモリー」という聖句が刻まれている。

 

ロンギヌス

ロンギヌスキーは20才以前からロンを名乗っているが、その由来には諸説ある。(ロン毛説は本人により否定されている)

 

・聖ロンギヌス説

聖ロンギヌスはローマ帝国の百卒長。イエス・キリストがゴルゴタの丘で磔になった際に、生死を確かめるために(処刑するためとも)その左脇腹に槍を突き刺したとされる。ロンギヌスの槍はイエスの血に触れたものとして尊重されている聖遺物のひとつで、ローマ帝国にキリスト教を取り入れたコンスタンティヌス帝、西ヨーロッパを統一したカール大帝も聖槍を所有していたとされる。また、「所有するものに世界を制する力を与える」との伝承があり、アドルフ・ヒトラーの野望は、彼がウィーンのホーフブルク王宮で聖槍の霊感を受けた時より始まるといった俗説もある。

 

・ガイウス・カッシウス・ロンギヌス説

ガイウス・カッシウス・ロンギヌス(紀元前87年または紀元前86年頃 - 紀元前42年)は、共和政ローマ末期の軍人・政治家。マルクス・ユニウス・ブルトゥスらと共にガイウス・ユリウス・カエサルを暗殺した首謀者の1人として知られる。プレスターズのブルース(船長)の名前の由来もよく分かっていないが、このロンギヌス説が正しいとすると、ブルースはブルトゥス(英語読みはブルータス)が由来であり、2人は前世の時代にすでに遭遇していたことになる。

 

・偽ロンギノス説

古代ギリシア末期の文献学者、修辞学者。『原理について』『終極目的について』などの著作がある。しかし彼の名は、むしろのちに誤って彼の作とされた『崇高について』Peri Hypsusという論作のゆえに、後世に有名である。『崇高について』は古代最高の文学批評の書とされる。

 


 

 出典:Wikipedia、ブリタニカ国際大百科事典、日本大百科全書(ニッポニカ)

なお、この用語集には独自研究が多分に含まれます。